便秘の悩みについて40代~70代の女性へへアンケートを取った結果、実に70パーセントの女性が便秘であるアンケート結果が出ました。
- 慢性的に3日くらいの便秘が続いている
- いつもお腹がはっていて気持ちが悪い
- 便秘がつづくと気分が憂鬱になったりイライラしたりする
- 便秘薬を飲まないとお通じがこない状態になっている
- 最長で1週間の便秘を経験している
お通じが悪い状態が長く続くと、腸の中で便が腐り有害な物質が身体ぜんたいに広がり「肌荒れ」「むくみ」を引き起こしてしまいます。
今回はそんな憎き便秘に対し、便秘にならない人と便秘になる人の違いを知り、便秘解消方法を解き明かしていきたいと思います。
便秘になる人ならない人の違いから学ぶ便秘解消法
女性の多くが便秘に悩まされています。
実に70パーセントの女性が便秘というほど、便秘は女性につきまとい続ける悪者です。
そして、便秘が長く続くと身体にも悪い影響を及ぼし始めます。
便秘になる人ならない人「便秘が身体に与える影響」
腸の中の便が腐ってしまい、その腐った便の有害物質が全身に広がってしまい、その結果「肌荒れ」「ニキビ」「くすみ」「むくみ」といったトラブルを引き起こしてしまいます。
さらに、腐った便が大腸の中を塞いでしまう事もあり、そうなってしまうと大腸が破裂してしまうケースも報告されております。
1998年に奈良女性が腸の中に約7kgの便が溜まり亡くなってしまったニュースをご存知の方も多いと思います。
便秘になる人ならない人「お通じが悪くなる原因は?」
そもそも、お通じが悪くなる原因は一体何なんでしょうか。
一般的に考えられている原因としてあげられるのが
- 加齢により腸の働きが悪くなってしまう
- ストレスによって腸が正しく働かなくなり引き起こされてしまう
以上の2点が一般的なお通じが悪くなる原因となっておりますが、実は、もっと意外な原因でお通じが悪くなっていることをご存知でしょうか。
2,000人以上の腸内トラブルを解決してきた、東邦大学医療センター大森病院の渡辺利泰先生に便秘になる人ならない人の違いについて解説して頂きました。
便秘になる人ならない人の違い
「毎日必ず1回便が出る人」と「3日1回しか便が出ない人」の差について調べた結果、腸の動きに大きな違いがあることが分かりました。
「毎日必ず1回便が出る人」の腸の動きは、「大ぜん運動」が行われていました。
「3日1回しか便が出ない人」の腸の動きは、「ぜんどう運動」が行われていました。
では、「大ぜん運動」と「ぜんどう運動」の違いについて説明していきたいと思います。
「3日1回しか便が出ない人」の「ぜんどう運動」
お通じが悪い人の腸は、腸の動きが「ぜんどう運動」となっています。
「ぜんどう運動」は大腸が伸びたり縮んたりして、ゆっくり便を押し出します。
起きている時も寝ている時も、誰でも24時間起こっている状態です。
説明したとおり「ぜんどう運動」は、便をゆっくりと送り出す動きなので便秘になってしまうのです。
「毎日必ず1回便が出る人」の「大ぜん動」
お通じが良い人の腸は、腸の動きが「大ぜん動」となっています。
「大ぜん動」は大腸が非常にダイナミックに活動しています。
「ぜんどう運動」と比べると便を押し出す早さが200倍早い動きをしています。
「大ぜん動」は1日に数回しか起きない運動です。
「ぜんどう運動」と「大ぜん動」の比較
動きをみて頂ければ一目瞭然ですが、動きの早さが全然違います。
便秘になる人は、この「大ぜん動」が大腸で起こっていないのです。
では、便秘の人はどうすれば大腸で「大ぜん動」の動きを起こすようにすることが出来るようになるのでしょうか。
便秘になる人ならない人の違い「大ぜん動」を起こす方法
「大ぜん動」を大腸で起こすためには、生活習慣がとても重要になってきます。
そして、ある条件をみたせば、誰でも大腸で大ぜん動を起こすことが出来るようになります。
では、その「大ぜん動」を起こす為の条件について説明していきたいと思います。
便秘解消「大ぜん動」を起こす条件:食事と食事の間は8時間何も食べない
「8時間何も食べないなんて無理!」思いますよね。
確かに起きている間は、8時間何も食べないことは非常に難しいと思います。
でも、寝てる間であればどうでしょうか?
夕食を食べた後から、翌朝の朝食までの間であれば、8時間何も食べない時間をつくることができると思います。
そうすることによって、その後大腸で「大ぜん動」が起こるようになるのです。
松本明子さんの「食事と食事の間は8時間何も食べない」実践談話
松本明子さんは、ものごごろ付いた頃から便秘に悩み、以降40年以上便秘で悩まされてきました。
レントゲンを撮影したところ、なんと腸に4キロの便が写っていたそうです。
その当時は、寝る前で食事をされていて、8時間お腹の中を空にすることがなかったようです。
そんな松本明子さんが生活習慣を変え「食事と食事の間は8時間何も食べない」方法を実践され、6年前に便秘を克服されたそうです。
6時台に夕食を食べ、12時前に就寝する生活に変えて、1ヶ月弱で「肌荒れ」「肩こり」「更年期障害」「冷え性」すべてが完全したようです。
便秘解消「食事と食事の間は8時間何も食べない」と「大ぜん動」が起こる仕組み
食事をした後、食べ物は胃に運ばれます。
そして、胃に入った食べ物はだいたい3時間くらい時間をかけて消化されていきます。
その後、消化された食べ物が小腸へ移動します。
小腸でもだいたい5時間くらい時間をかけて消化が行われます。
胃と小腸をあわせて計8時間くらいかかります。
この8時間が経過することで、胃と小腸の中が空っぽの状態となります。
胃と小腸の中が空っぽとなった状態で、初めて「大ぜん動」が起こるのです。
しかし、食後8時間が経過する前に食事をしてしまうと、どうでしょうか。
胃や小腸がいつまでたっても空っぽの状態になりません。
その為、大腸では「大ぜん動」が起きないのです。
便秘解消「大ぜん動」を起こすオススメのスケジュール
オススメのスケジュール
- 夕食は午後7時までにとるようにします
- 午後8時までに夕食を食べ終わるようにします
- 午後11時に就寝するようにします
夕食は睡眠の3時間前までに済ませることが重要です。
胃の中の食べ物が消化する前に寝てしまうと、リラックスした睡眠が取れません。
体がリラックスした状態であれば、「大ぜん動」は起こりやすくなります。
オススメのスケジュールの場合、翌朝午前4時には「大ぜん動」が起きて排便し易い状態で目覚めることが出来ます。
便秘解消「大ぜん動」が起こった朝に行う事
夜寝てる間に「大ぜん動」で便が大腸のお尻の近くまで流れている状態になります。
朝コップ1杯の水を一気に飲むようにしてください。
コップ1杯の水を一気に飲むことによって、胃に刺激が伝わり腸の活動が活発になります。
そうする事により、朝の排便が促されるようになるのです。